うわ

眠れないいつもの夜、嫌いな顔が頭に浮かぶ。

 

僕が高校生二年生のときクラス替えがあり、その時に少し話し始めるようになっていた人がいました。僕は馬鹿なので彼とこれから仲良くなっていくのだろうと呑気に心を踊らせていました。そして話すようになってから一週間くらいしてから、彼が違う人と話しているところに僕が何となく話かけに行くと、彼は嫌そうに「飽きたからもういいよ」と言いました。その瞬間僕は彼を殺しました。脳内で。

クラス替えをして間もない頃は誰と相性が良く話が合うかなんてわからないのは当然だろう。しかし、相性が合わないと分かったからと言ってそれが「飽き」という認識になるのだろうか?それか他に大きな理由があったのかもしれないけど。まあ、それは個人個人で感覚が違うのでわからないが、僕はその言葉以降彼をとても嫌いになりました。僕主観から嫌いになるのは当然だと思ってます。

しかし彼のおかげで、僕の中では「嫌われる」という感覚以上に「飽きられる」というものが怖いということを思い知らされました。彼はそれを知らせるためだけの存在だったと思ってます。けれども、そうなるなると僕は彼が嫌いで、彼は僕に飽きた。僕がどんなに彼を嫌っても、彼が僕に与えた恐怖に打ち勝つことは出来ないのです。

 

彼はクラスの中で頭が良かったです。けど試験のトータルで彼より上位になったことがあります。別に彼より上位を取るという意識から生まれた結果ではないです。僕がその時気合い入れて勉強しただけ、彼がいつもより手を抜いただけ。ただそれだけの事実。何も変わらない。もしそれを継続して成長していたとしても、それが必ずしも幸福とは限らないですよね。まあ、この場合は関係ないけど。

 

とにかく僕は彼のあまり考えずに言った一言に、一度砕かれたというだけの話。こんなことをいちいち思い出す僕はくだらないです。